再び借金まみれで個人再生するまでに至った経緯
皆さんこんにちは。題名を見ての通りですが、14年前に自己破産で免責許可が決定してから、家族3人での再出発を誓い、反省の日々を過ごし人生をやり直したハズだったのですが、ここに来て令和3年4月に再び債務整理(個人再生)をすることになってしまいました。
事の発端は今から4年前に3,500万程の住宅ローンを契約したことであります。
その前に「えっ…」と思ったかたもいらっしゃると思いますが、そうです過去に自己破産したのに住宅ローンを組むことができたのです。
詳細については、違う機会に詳しく説明したいと思います。
話が反れましたが、住宅ローンを組むまでは少なからず順調な生活を送っていた訳ですが、家を購入してからは生活が再び一遍してしまったのです。
再び借金を繰り返した理由とは?
自己破産をしてから5年間は、借り入れは一切できませんでしたが、5年経過した時点で私の信用情報(CICとJICC)を開示した結果、自己破産の異動情報が消えたことを確認して、何をするにもクレジットカードが必要な時代でしたので、妻と話し合いカードを取得しました。
このクレジットカード取得をきっかけに私は再び、「お金借りれる…」という昔の悪い感覚が戻り始めたのです。
当初は、「絶対クレジットカードだけしか作らん」と硬く心に誓ったのですが、その誓いはほんの一瞬で破られました。
欲しい物がある度、急な出費がある度に金利が安く審査に通りやすい金融会社を調べ、再びカードローンを何件も作りました。
過去の自己破産時にご迷惑を掛けた金融機関16社は、その関連会社、保証会社も含め審査に通ることはありません。
その金融会社の間を搔い潜ってお金を借りるといった知識は、過去に取得した悪いスキルなのです。
そのスキルを発動した私は、あれよあれよと自己破産から10年経過した時点でクレジットカード3件とカードローン2件で計500万円もの借金を作ってしまったのです。
マイホームを手にいれた直後から始まる借金生活の日々
今から4年前に、地元でも有名な借金問題にすこぶる詳しいハウスメーカーの社長に出会い、その社長は私に、住宅ローンを組むことで今ある借金を無くすることができて、おまけに夢のマイホームを持つことができると断言。
その言葉にひどく感動した私は二つ返事ですぐにお願いしました。
そして社長は、審査を通過させる為のあるノウハウを活用して、それから約3ヶ月程で過去に自己破産したのにも関わらず見事に難関な審査に通過させてくれました。
そして、住宅ローンに今ある借金500万円を含め、3,500万円で夢のマイホームを購入。
毎月の支払は7万円前後でボーナス払いありの35年ローン。
アパート暮らしで約6万円の家賃を払っていたので、さほど毎月の支払に抵抗はありませんでした。
しかし、新築を購入した方なら分かると思いますが、引越に掛かる費用や家電、家財道具一式揃えるのって想像を絶する程お金が掛かります。
何年も前から計画的にマイホーム購入をしようと考えてお金を貯めている世間の真面目な方々と違って、計画性が全くない私は貯金がゼロ。
マイホーム購入で最初から何をするにも多大なお金が掛かる訳です。
そして、住宅ローンを組む時に一緒に借り換えをして無くした借金でしたが、やむを得ず再びカードローンやクレジットカードに手を出し始めたのです。
分かっていても使ってしまうリボ払いの罠
自己破産をしてからの今の会社にたどり着くまで色々会社を渡り歩きました。
現在は、昔よりもある程度年収がありますので、クレジットカードを持つとリボ枠が数百万単位で付きます。
皆さんご存じの通りですが、そのリボ払いが曲者です。
リボ地獄という言葉が存在する通り、リボは自分で支払う金額を決めることがきますが、私を含めリボ地獄に陥った方は設定金額を最小金額に設定して思う存分買い物をするかと思います。
昔からリボ払いで痛い目にあってきた私でしたが、何度同じ過ちを繰り返しても「返せばいいんだから…」と自分に言い聞かせ、借金を膨らませていきました。
それに加え、マイホームを持って気が大きくなった私は、まさかの最新型ミニバンまで購入してしまったのです。
再び訪れる自転車操業の日々
住宅ローンに自動車ローン、クレジットカード3件のリボ払いの負担が大きく、昔を思わせる程の自転車操業を再び開始。
カードローンや銀行ローン、今はやりのネットローンに至るまで借りれる金融会社を探しては申し込みを繰り返しました。
そこそこの年収があることから割とすんなり審査が通り、再び恐れていた負のループが始まったのです。
しかし、2010年に施行された総量規制により年収の3分の1まで借入ができない状況で、規制対象ではない銀行や信用金庫などでローンを組み自転車操業を繰り返したのですが、長くは続きませんでした。
このままではまずいと思った私は、過去の自己破産で勉強した経験を活かし、支払い不能になる前に弁護士に相談することにしました。
弁護士に相談して個人再生を決意
私は地元の弁護士事務所に予約をして、先生に今までの経緯を説明。
さらに、個人再生をするにあたって不安に思ってることや聞きたいを全て質問しました。
過去に個人再生についても色々調べたこともあり、手続きがとて複雑なことや全ての手続きが完了するまで1年近く掛かることから、専門の弁護士にお願いした方が得策と思い、私は個人再生をお願いすることに決めました。
個人再生の手続きを開始
とにかく必要書類が多いです。
自己破産でも必要書類が多かったのに個人再生はその上を行きます。
あまりに多いので紙に書いてもらい、休みの日に少しでも書類を集めました。
私の場合、コロナの影響もあり必要書類が集まった後は、ほとんどが手紙のやり取りでした。
数か月に1回、通帳のコピーと家計簿を届ける程度です。
個人再生に当たっては住宅資金特別条項付きの小規模個人再生手続を選び、私が提出した債権者一覧から弁護士の先生が計算した債務額がなんだかんだで900万円近くありました。
その債務額を5分の1に減額(圧縮)した金額180万円を最低弁済額と想定して私の場合は、妻が失業中でしたので5年での返済計画と見なし約3万円を半年間積み立てしました。
そして、この半年に渡る積み立ての実績が裁判所に認められれば、再生計画の認可が決定するのです。
積み立ての通帳に決められた日に入金が無かったり、決められた金額に満たない場合は、再生計画の認可が下りない場合もあるそうです。
個人再生をした感想とその後の人生について
今年に入り裁判所からの認可が下りて、2月末から再生計画に基づいた返済が始まります。
個人再生の特徴は、要点をまとめると持ち家を残して今ある全ての借金を5分1まで圧縮することがきる国の救済制度です。
今回私は、この14年の間に自己破産に続き個人再生までするといったミラクルを起こしました。
危うく任意整理まですると、債務整理全てをコンプリートするところでした。
しかし、これは一重に私がお金にだらしなく、意思が弱いため同じ過ちを繰り返してしまうからだと深く反省しております。
今後、私はお金で失敗しないために以下の3項目を守って生きていきます。
お金で失敗しないために
- 節約をしてコツコツと貯金をします
- ローンやクレジットカードに頼らない生活スタイルを構築します
- リボ払いだけは絶対しません(本当に怖いです…)